気まぐれなんでも日記

役には立たないけど誰かと共有したい好きなことや日々のあれこれ、考えてることを綴ります。

写真で振り返る京都旅行

先日文学フリマ京都8に参加するため初めて1人で京都へ行ってきました。随分時間が経ってしまったのでもうブログにまとめなくていいか、と思っていましたが、せっかくなので写真をメインに記録しておこうと思います。



出発▷▶︎▷▶︎わくわく新幹線!

新幹線初心者すぎてかなり時間に余裕を持って駅に着いたら何もすることなくて新幹線乗り場をうろうろしていたときの一枚。この写真を撮ってる時点でだいぶ初心者感丸出しですが、ミーハー心がうずうずしてしまったので仕方ない!駅弁ってかなりテンションあがるフレーズかもしれない。



旅のはじまりを実感できる電光掲示板好きです。



種類多すぎてどれにしようか迷った結果、いいとこどりのおすすめパックにしました。保冷剤まで可愛かった。



富士山が見えてきた!



もっと近づいてきた!



京都着▷▶︎▷▶︎文学フリマへGO!

呑気に写真撮ってますが、文学フリマの会場へはJR線じゃなくて市営烏丸線で行くんですよ……




JR線改札に入ってしまったのに気づき絶望。乗りたかった電車(左)には間に合いそうもないので湖西線(右)に変更。その結果予定よりも大幅に到着が遅れることがわかり自分の阿呆さ加減に情けなくなる。




戒めのために撮った一枚(左) と ホームにポストがあった!(右)

電車を待っているとき聞こえてきた後ろに並んでいた女性2人組の会話が本当にしんどくていろいろ考えてしまった。パーソナルな内容なので詳細は書かないけれど、反吐が出るくらい投げつけられてきた質問にも明るく答えていたお姉さん。そうになるまで本当にいろんな葛藤と闘ってきたんだろうな、、自分を守るために身に付けざるを得なかったであろう処世術を目の当たりにして悲しくなってしまった…… どうかこれから先の人生に抱えきれないくらいの幸せが待っていますように。

文学フリマ会場到着!

今回参加する動機になった方々の本は無事ゲットできて大満足。予想よりもサクサク回れたので1時間ほどで会場を後にしました。

京都気まま散歩!

平安神宮に続く参道でフリマやってた。


人生2回目の訪問。記憶に残る美しさがある。




ねっとり甘い。


グッバイ、平安神宮







電線が好き。





路地裏に美しさが宿る。




幸厚チーズカレーうどん。図らずもあみにーちゃん聖地巡礼できてHAPPY!




10年ぶりに食べたけど、本当にびっくりするくらい美味しかった……




トモヒロではない。



お気に入りの一枚。






今回は泣く泣くスルー




17時過ぎに到着。笑点を見ながらサウナ。温度と湿度のバランスがちょうど良くて最高だった〜〜





京都タワーを目印に駅へと向かう。




噴水見ながら締めビール


グッバイ、京都。


柿の葉寿司美味しかった。


高校入学祝いに祖母とふたりで訪れて以来、約10年ぶりの京都は懐かしさもありつつとても楽しく巡ることができました。日帰りかつ計画性ゼロだったので常に行き当たりばったりだったけど、これが一人旅の良さでもあるな〜〜 そして行きたいと思ったところには迷わず飛び込むことで拓けてくる道があるなと改めて実感しました。これを機にいろんなところに一人旅してみたい!

最近読んだ本たちの感想をひたすらゆるく語る【第八弾】

珍しく読書が捗っていて嬉しい今日この頃です。寒暖差の激しい毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。


今回取り上げるのは以下の4冊です↓


▶︎川上未映子(2014)『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)
こういう小説が読みたかったんだ、と心から実感した一冊。最後に本を閉じたとき、愛おしさと切なさで胸がいっぱいになりました。
「大きなくくりで雑にまとめることは決してしない」という信頼がこの小説にはありました。例えば「この小説において恋愛は大きな要素のひとつであることに異論はないけれど、"恋愛小説" として紹介されてほしくない……」という私の勝手なこだわりも包み込んでくれるというか、、(わかりづらくてすみません)ひとつのカテゴリにすっぽりはまる人間なんていないよね、と肯定してくれている気がしました。冬子の不器用でもどかしい、冷たくて柔らかい感性がリアルでよかったです。川上未映子さんの作品を読むたびに「内面の変化や繊細な感覚をどうしてここまで丁寧に掬えるの…!?」と驚いてしまう。うっすら透けて見える川上さんの輪郭を追いかけながら読んでいる時間がとても楽しかったです。



▶︎川上未映子(2012)『人生が用意するもの』(新潮社)
川上未映子さんのエッセイ初読了。昨年初めて『黄色い家』を読んだときに感じた「読みやすい、相性がいい」という感覚はやはり健在。プロの作家さんなのだから読ませる力を持っているのは当たり前で、これはある種私の自惚れなのかもしれない。(というかそれ以外の何物でもない)それでも何か近しいものがあるのではないかと思ってしまう。今回一番印象的だったのは東日本大震災についての文章。当時私は小学生だった(卒業式の練習を終えて帰りの会をしている最中だった)ので、「当時大人だった人」からの視点はとても新鮮だった。ここまで生活の中で想いを馳せたり精神的にキツくなったりすることは正直なかったので、これほど大きな災害でも人生のどのタイミングでの出来事なのかで、こんなに見え方が変わるんだと思った。私の親はどんな風に考え、生きていたのか聞いてみたくなった。そして今年の令和6年能登半島地震。私はもう立派な大人で、あの頃のあやふやな感覚ではなく、くっきりと向かい合っている。この感覚を忘れないことが見えない支援のひとつになると思いたい。



▶︎村田沙耶香(2016)『殺人出産』(講談社)
村田沙耶香さんの作品はいつもあっという間に読み終わってしまう。2日で読み終わったけど、実質2時間もないくらいだと思う。当たり前だと思って疑いもしない自分の死生観とか愛とか倫理が脆くなっていく感覚は村田沙耶香さんの小説を読んでいるとき顕著に現れる。生命式のときも書いたけど、人間の信念や思考が他者や社会によって徐々に侵食されていく様が本当にリアル。見えない何かから影響を受けていていることに気づかず、自分の脳みそで真っ当に考えて行動しているつもりになっている人間の描き方が抜群に上手い。頭では物語として捉えていながらも、鼻で笑えない絶妙なリアリティと深刻さがある。こちらに強い衝撃を与えながら村田沙耶香さん本人はどこか飄々としていそうなのがいい。



村上春樹(1986)『カンガルー日和』(講談社)
カンガルー日和』っていう手に取るしかないタイトルと素敵な絵の融合が美しくて思わずジャケ買いした一冊。結果、大正解だった。とっても好きでした。今から40年以上も前に小さな雑誌に連載された短編小説。誰目線だよって感じですが、まだ青さが残る文章でそれがとってもよかった。あとがきで語られていた「他人の目をあまり気にせずに、のんびりとした気持で楽しんで連載を続けることができた」というのがなんとなくわかる。村上春樹さんに対して少しハードルの高さを感じていたけど、この作品を通して完全に魅了されてしまった。スラスラと心地よい文体から気づけばノスタルジックで不思議と暖かい世界へ誘われているのがたまらない。





絶対に素敵ランチをしてやるんだ、と強い気持ちでいたのに結局時間なくて泣く泣くマックを胃に放り込んだ日。


最近自分専用のライフハックがやっと見つかりつつあります。おかげで穏やかに過ごせる日が増えてきました。例えば洗面台に立つのも嫌なとき、メイク落としシートで最低限拭き取るだけで翌朝起きたときの罪悪感がほぼなくなる、とか。この程度のレベルですが、自分のプチストレスをなくすだけでかなり気が楽になります。こうしたライフハックを少しずつ習得していくことが今年の目標にも繋がる!はず!

最近読んだ本たちの感想をひたすらゆるく語る【第七弾】

今更ですが、明けましておめでとうございます。今年は珍しく活動的に毎日を過ごしていてなんだかいい年になりそうな気がしています。定期企画のこの読書記録も気づけばもう第七弾。驚きです。



今回取り上げるのは以下の4冊です↓

これを書くにあたって前回のを見返したら第六"段" になっていたのに気づいて慌てて修正しました。タイトル誤字ってたのは恥ずかしすぎる……


▶︎村上春樹(2013)『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)
弟におすすめされて村上春樹さん初読了。最初の一文で惹きつけられてから読み終える最後までずっと同じ温度で心を掴まれていました。ずっと多崎つくるの一人称語りなのにつくる本人はもちろん、登場人物全員の僅かな心の揺れや変化を自然に汲み取ることができる。誰もが内に秘めているであろう感覚をここまで丁寧に繊細に描く技術が凄い。映画を観ているようだった。ひとりひとりの息遣いやオーラがリアルでずっと不思議な読み心地だった。ひとつの事象や経験を多面的にさりげなく見せることで読み手は知らぬ間にいろんな気づきを得る。スーッと物語に沁み込んでいた。読んでいるうちに徐々に心拍数が安定してくる不思議な読書体験だった。



瀬尾まいこ(2007)『卵の緒』(新潮社)
こちらも弟におすすめされたのをきっかけに読んだ一冊。嫌なやつも意地悪な人も出てこない、劇的な展開もないけれどずっと惹きつけられるなにかがあった。いろんな形の愛をいろんな家族を通じて描いていて、こうやって見落とさずに掬い上げてくれる人がいるんだと安心した。特に育生くんとお母さんの関係がとても良くてしみじみしてしまった…… 嘘のない、互いを大事にする言葉がとても響いた。



▶︎ハワード・J・ロス/御松由美子(2021)『なぜあなたは自分の「偏見」に気づけないのか』(原書房)
小説以外滅多に読まない私ですが、珍しくタイトルが気になって図書館で手に取った一冊。読んでよかった。数多の研究とデータに裏打ちされた事象の数々は本当に驚きの連続でした、、私たちの意思決定にいかにバイアスが影響しているか、わかっているつもりでしたが、それはあくまでも "つもり" に過ぎないことを思い知らされました。
「無意識のうちに黒人と拳銃を結びつける」
「自分と異なる人種のプレーヤーに対して不利な判定をする」 等々、、
「こういうのあるんだろうなー」ってぼんやり思ってたことがデータとして目の前に突きつけられてショッキングでした。自分への戒めを込めて特に印象深かった記述を載せておきます。

脳は、自分の誤りを認めるよりも、自分の意思決定を正当化する方法を探す。(p.117)

歴史に刻まれる有名な人種問題の研究にも、性差別がからんでいた。(p.119)

十代の同性愛者の自殺が、同年代の異性愛者よりも4倍も多いのは、おそらく内在化した否定的な考えが一因になっている。(p.123)

私や私のような人々は当然のように、自分が危険人物に見えるかもしれないなどと心配せずに通りを歩くことができる。これはトレイボン・マーティンや、ほかのアフリカ系アメリカ人、ラティーネクスがけっして望めない特権だ。こうした力と特権を手にしている感覚、または、ないという感覚は、私たちの日々の営みにどのような影響をおよぼすのだろうか?(p.144)

3塁で生まれたのに3塁打を持ったと思い込んでいるようなものである 力と特権を手にしている感覚はまったく意識にのぼらないため、それを手に入れた人は自身の実力でつかんだものと考えてしまうのだ。(p.154)

優位集団に属している人のほとんどは、このようなことは考えない。なぜなら、生存のためには必要ないからだ。(p.155)

これだけ人間の中に存在するバイアスがもたらす影響について列挙してきた作者が「未来について、私個人は非常に楽観視している」と述べていたのが印象的でした。(未来は人間同士の交流や協力関係が今よりもずっと拡がると思うからというのが理由だった)
私がこの本の最も信頼できると思ったポイントは「すべてのバイアスから自由になれることはない、バイアスは人間にとって呼吸するのと同じように自然な機能だ。」と繰り返し述べていたこと。
「バイアスから自分を切り離し、直視し、脳にめぐらされたループにすぎないのだと認識する」
決して簡単ではないけれど、「バイアスの存在に気づくことで人間は自分のふるまいを制御する力を持つことができる」という明るい糸口も同時に提示されていたのがよかった。

付録に載っている求人や面接、人材育成の際に「自分がバイアスに支配されていないか確かめる・バイアスを制御するポイント」が非常に実践的でわかりやすかった。

「この本自体もバイアスの一種では…?」とか考えだしたらキリがないけど、個人的にはとても腑に落ちるポイントが多かったので定期的に読み返したい一冊になりました。



▶︎早瀬耕(2017)『未必のマクベス』(早川書房)
昨年の夏に購入してから9割読み進めたもののそこから期間が空いてしまい、読了を一時断念。冬頃に改めて最初から読み直して、先月やっと読み終えました。とても重厚感に溢れていて読み応えがありながら芸術作品のようでもあった。(本自体も間違いなく芸術作品のひとつではあるけれど、絵画とか芸劇のジャンルが持つ空気があった) 時に無茶で非合理的な選択をする中井優一になぜか惹かれ続けたのは、彼自身は「他人を疑いきれない、誰もが無垢なものを持っていると信じている人物」だったからだと思う。穏やかで淡々と綴られている文章と内容のギャップが渋くてかっこいい。ほぼずっと中井優一の一人称語りだけど、登場人物たちの心情の変化や機微が静かに伝わってくる。何度も読み返すことで間違いなく深みが増す作品なのでこれからも共に過ごすのが楽しみ。




新年一発目のブログの写真はこれって決めてた。


突然ですが、私の今年の目標は「動く」と「心を殺さない」です。この目標にひたむきに向き合った先に「今年はなんだかいい年になりそう」が確信に変わると思っています。頑張るぞ。

目標振り返り【美容編】

習慣編に引き続き美容編も振り返りをしていこうと思います。体感としては人生で一番美容に目覚めた年でした。昨年から新たに始めたものもあるので率直な感想を自分なりにまとめてみます。


以外、各目標と振り返りです。


・肌荒れしたら迷わず皮膚科 : △
上半期は比較的達成できてたけど下半期はほぼ行けず。あー皮膚科行きたいなー行かなきゃなーって思いながらも予約や日程のハードルが高くて逃しまくってました。あんなに続けてた筋トレも就職してからまじで1ミリもやってない。それに加えて食生活も酷いので肌の治安がよろしくない。肌は地道にコツコツが一番だと思ってるので来年は定期的に通う癖をつけたい。
→思い立ったら即行動、ということで早速年明けすぐ行ってきた!

・眉毛サロン定期的に行く : ○
痛いし出費はかさむけどそれを遥かに上回る圧倒的な満足度。「垢抜けたいならまず眉毛!」は耳にタコができるくらい聞いてたけど、まじのまじでした…… 多毛かつ剛毛、広範囲に侵食している生命力抜群の我眉毛がびっくりするくらい綺麗になって感動です。あと写真が盛れます。(当社比) 今年もお世話になります。

・まつパ定期的に行く : ○
まつ毛とテンションの上がり具合は比例します。気分上げたいとき忙しいときほど行きましょう。

・パーソナルカラー診断受ける : ✖️
結局受けず。そもそもどこで受ければいいのかわからない、、調べてみてもセルフ診断ばかりヒットするし予約は埋まりまくってるしで重い腰があがりませんでした。

・美容室定期的に行く : ○
人生で一番美容室に行った1年でした。今は暗髪なのでそこまでメンテナンスは必要ないですが、やっぱりテンションが上がることにお金をかけていきたい。

・顔触らない(頬杖つかない) : ✖️
横になってテレビ見る→頭の座りが悪くて腕枕or布団に直寝→フェイスラインにニキビ発生という最悪ループに陥りました。元々肌は強いタイプで肌悩みは少なかったのですが、23歳あたりから己の生活習慣がもろに反映されたニキビが目立つようになってきた、、情けない、、今年はまじで気をつけます。

・爪いじらない :✖️
やはり長年の癖は治らず。本当一生無理な気しかしない……

・ハンドクリーム好きなの見つける : ✖️
そもそもハンドクリームつける習慣を定着させることが必要でした、、昨年から乾燥をひしひしと感じているのでどうにかして習慣化させたいけどそうこうしてるうちに夏が来そう……

・脱毛最終章へ : ○
もう本当に終わりが見えてきた。最終章きたぞ。

・ドライヤー10割乾かす : △
だいぶ改善しました。やっぱりちゃんと乾かしたときのまとまり具合を実感してからはめんどくさいに打ち勝ってる。

・化粧したまま寝ない : △
だいぶ減った、はず、、多分。でもまだ月数回やらかします。

・やりすぎない : ○
これはずっと意識できてた。与えすぎやりすぎは禁物。



こうして振り返ってみると昨年は美容の観点から自分を研究した年だったな。珍しく美容モチベはまだ維持しているので今年はもう一歩研究を進めていく所存。
今年は元日から悲しいニュースばかりでブログ更新もなんだか気が乗らず後回しにしていました。私にできることは少ないかもしれないけれど、考えることは続けていきたい。

目標振り返り【習慣編】

長かったような短かったような一年がもうすぐ終わり世間は新年を迎える準備を進めていますが、私はやっとここ数日で年末感を味わっています。先日25歳の誕生日を迎え、数字の重みに漠然と不安を抱きつつも比較的前向きに過ごせている今日この頃です。

今年の目標をいくつか立てていたので年が明ける前に現状確認をしておこうと思います。
これ書いたの3月だなんて驚き。もっと最近の感覚だった……

以下、各目標と振り返りです。


これはいつかの立派なイチョウ


・朝起きてすぐスマホ触らない : ○
これできるようになってから朝の支度が本当にびっっっっくりするくらい楽になりました。起床時間は同じなのにこんなに気持ちにゆとりができるとは!本当に驚き!朝の「ちょっとだけSNSみよ〜」がいかにチリツモで時間を浪費してたかを実感しました……
目標達成にあたってお世話になったアプリがこちら。シンプルでいいです。

超じぶん管理「リズムケア」

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  • Yasuo Shiohata
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料


・韓国語日記なるべくつける : ✖️
全く書かず、もはや日記帳を開きもせず、今日に至ります。韓国語を学びたい気持ちは変わらずあるけれど、どうも気が進まなかった……
最初のうちは「目につく場所に日記帳を置くことで自分を刺激させて習慣化させよう!」と意気込んでいましたが全然だめでした、、ちなみにDuolingo先生もいまいち続かず「もうボクのこと忘れちゃったかな…?」と不安にさせています。ごめん。

・図書館に定期的に行く : ○
図書館にいる時間、本を読む時間に救われた一年でした。平均で2冊/月を読み終えるゆったりペースではありますが、穏やかに読書を続けられたのでよかった。

・プレゼントは積極的に : △
あまりできなかったな。正直周りの人よりも自分に対して時間もお金もかけた一年でした。それはそれでとてもいいんだけどやっぱり感謝を見える形で伝えるのって凄く大事だなと思う。今年すっかりハマってずっと聴いてる『OVER THE SUN』でそんな話をしていた(偽地蔵とひよどりさんの回)のが印象的で、改めて自分の過去の言動を顧みる必要性を感じました。

・お金を言い訳にしない : △
就職して稼ぎが増えて手元のお金も増えたので、結果的に、言い訳したり躊躇したりすることはあまりなかったとは思う。けれど私がこの目標を立てた本来の意味合いとはズレているので△。

・ブログ週一投稿する : ✖️
できませんでした、、
私は 「今! 今! 書きたい!!!!」と衝動に駆られて書き上げるタイプなのでどうしても更新頻度に波がある…… 下半期には就職を機に生活リズムが一変してブログを書く時間と気力がなかなか生まれず、「書けないストレス」を抱えていた時期もありました。来年はもっと「書く」に人生のボリュームを充てていきたい。

ポッドキャスト週一投稿する : ○
今年2月にスタートしてから約10ヶ月。一度も休むことなく続けられました。弟よ、ありがとう!気づけばもう46話!覚悟を持って来年以降も続けるためにここに載せておきます。

・2.3ヶ月に一回はカプセルホテル生活する : ✖️
やろうやろうと思いながら言い訳を並べているうちに時が過ぎ、今日に至ります。就職するかどうか腹を決めるにあたって錦糸町のカプセルに一週間引きこもってたあの時間、本当にプライスレスだったな、、2024年は最低でも上半期と下半期に各1回ずつはやりたい…!!

・おすすめしてもらったものは積極的に試して報告する : △
意識はしてたけど達成度としてはいまいちでした。自分では到底辿り着かない作品に触れて視野を広げたいvs結局気が乗らないと観ない・やらない現実、、折り合いをつけながらも来年も引き続きトライしていきたい。

・夜寝る直前までスマホ触らない : ✖️
スマホを置いてエッセイ本や短歌集を眠くなるまで読む日もありましたが、それは最後の悪あがきのような感じで、実質寝る直前までスマホをいじっていることがほとんどでした。朝の10分はできるのに夜の10分はまだまだです……


こうして振り返ってみると達成率低くて情けなくなりますが、今年の総論としては悪くない一年だったと思います。
今年は内省の時間が多かったので、来年はとにかく動くことを大きなテーマにしていきたい。

最近読んだ本たちの感想をひたすらゆるく語る【第六弾】

週1回更新を目標としていたのに気づけば前回の更新から丸1ヶ月。先週末から諸事情でトラブルに見舞われておりイレギュラー対応に疲れたときもありましたがなんだかんだ楽しく過ごせています。
読書熱はちゃんとふつふつと穏やかに燃えていて私の日々を支えてくれています。やっと4冊溜まったので久しぶりにこの企画です。

今回取り上げるのは以下の4冊です↓


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー


▶︎伊坂幸太郎(2020) 『AX』 (KADOKAWA)
読了後涙が止まりませんでした。悲しくて美しくて愛おしい。声が漏れ出すほど泣いた(もはや嗚咽だった)ここまで感情がぶわっと溢れて抑えきれなくなった読書体験は初めてな気がします。もはや読書体験の範疇を超えている…… こういう感覚に突然襲われるから読書はやめられない。


▶︎よしもとばなな(2012) 『もしもし下北沢』 (幻冬社)
ずっと暖かい毛布に包み込まれているようでした。柔らかい空気で身を守られているような感覚。大切な人を失った人の心の動きや纒う空気感を丁寧に、かつ必要以上に感傷的にならず描いているのでスーッと穏やかに読むことができます。なんというか、全部ひらがなで書かれているような感じ。もう10年以上前、母と観た番組でスガシカオさんが「歌詞でカタカナを多用するのはなぜか」という質問を受けたときに「漢字の匂いを消している」と答えていたのを思い出しました。どことなく『キッチン』に似ているけど今回は下北沢の街への愛がひしひしと溢れ出ていてよりリアリティがある。こういう文章を書きたいし読みたい。作中には忘れたくない言葉たちがいくつもあった。でもその言葉たちをここで書き出すのはなんか違う…… 私だけの感覚として抱きしめて生きていきたい。

「ほんとうに身近な人が死んだら、あなたの小説みたいにきれいごとは言ってられないし、大人はいろんなやることがあってあなたみたいな気持ちだけでは生きられない みたいな批判を受けるが、実際にそういう状況で読んでもあまり違和感はなくむしろ癒やされた」

あとがきでよしもとばななさんご自身が語っていたこのエピソード。本当にそう。私みたいに癒される人、救われる人は確実にいる。フジ子・ヘミングさんの言葉によしえが救われたように私もよしもとばななさんに何度も救われるんだろうな。


▶︎椎名誠(2015) 『ぼくがいま、死について思うこと』 (新潮社)
人間の方が優れている、上だという価値観がないから昔の人は鳥や蛇など他の生物への転生を願ったという話が印象的だった。
「墓石の周りの雑草(生きているもの)は摘み取って(殺して)生花(人間によって殺されたもの)を供える日本の風習はおかしい」という海外の方の意見。うーん確かに…… となってしまった。亡骸の扱い、鳥葬、風葬など、死生観が如実に表れる。特に椎名さんの奥様が体験したチベット式葬儀はリアルで興味深かった。椎名さんが親しい人たちに聞いた「どんなふうに死にたいか」という問い。本当にそれぞれで面白い。全く知らない人だけど、回答の奥に人生観やその人の気配を凄く感じた。私自身は「結局死に方は選べないしわからない」という思いが強くて葬式へのこだわりもない。なんならやらなくてもいい。参列者たちの温度感の違いが不気味だと感じるときがある。墓もなんでもいいし、なくてもいい。この考えがいつか変わるときが来るのだろうか。


▶︎村田沙耶香(2019) 『生命式』 (河出書房新社)
多分合計2時間くらいで読み終わった。読み進める手が止まらない。図書館で借りてきてすぐに読んだとき、「あ、やばいすぐ読み終わっちゃう」って思ってもったいないから一旦閉じた。そこから随分経って久しぶりに開いたら半分以上あったのにあっという間に読みきってしまった。村田沙耶香さんの本を読むといつも没入感というか不思議な感覚に襲われて、読了後の満足感が本当にすごい。頭の中を覗いてみたい作家さん一位かも。常にやや不気味でウッとなるような感じなのに妙なリアルさがあってクセになる。ふいに核心を突かれて呆然としたり考えさせられたりする。完全に村田沙耶香さんのワールドにズルズルと引き込まれる。こういう読書体験個人的にかなり好き。




個人的にとても好きな一枚。


今回の4冊は個人的にかなりヒットでした。改めて読書の楽しさに浸れて最高です。相変わらず読み進めるペースは波があるしスマホをいじってしまう時間も多いけれど、読書はずっと好きなんだろうな〜〜
年内にもうもう1回この企画ができればいいけれど多分無理だ。笑

学生時代のなんてことない、でも大切な記憶たち

金木犀の香りがいつの間にか街に漂うようになったのは確か先々週だったはず。気づけば日の入りは17時を下回るようになっていました。このブログも週1投稿ができなくなって久しいですが、文章を書きたい欲は常にあります。
社会人生活にも徐々に慣れて平日仕事終わりに活動ができるようになってきました。とりあえず今週の山場を超えたので爆発寸前だった文章を書きたい欲に向き合う時間をとろうと思います。


今の気持ちこんな感じ。


以下、最近ぽつぽつと思い出した学生時代のなんてことない、でも大切な記憶たちです。


・新学期に新しい国語の教科書が配られるとすぐにどんどん読み進めていく。
これは個人的に教科書あるあるだと思っているのですが、実際はどうなんだろう。新しい教科書に静かな胸の高鳴りを覚えながらまずは丁寧に名前を書き、次に表紙のページを慎重に折り返す。この工程が好きだった人は少なくないはず……
私は根っからの文系で国語が好きだったので教科書が配られると先生の話も他所にどんな物語が待っているのかが楽しみで勝手に読み進めていました。授業の先回りをしたい気持ちではなく、純粋に新しい物語や文章に出逢えるのが嬉しかったのを今でもよく憶えています。別に友達と共有したり感想を言うわけでもなく、ただひとり読んでいる時間が本当に好きだったなあ、、

・よく晴れた日にはかげおくりを。
国語の教科書に載っていた『ちいちゃんのかげおくり』という作品がきっかけで知ったかげおくり。校庭でクラスの皆んなと実際にかげおくりをして「わあー本当だー!」とか「できたー!」とはしゃいだ光景がなぜか脳裏に焼きついています。それ以来、晴れた日にふと思い出してはひとりかげおくりをする習慣がつきました。かげおくりの何に惹かれているのかは自分でもよくわかっていませんが、おばあちゃんになっても続けていたいな、となんとなく思っています。

・国語便覧に載っている文豪たちの遍歴を読むのが密かな楽しみ。
国語以外の思い出ないんかい!って感じですが…… なぜかふと思い出すのがどれも国語関連だったので、、笑
便覧って読む人は読む、読まない人は1ページも開かない、ハマる度合いの個人差が大きい気がします。私は暇なときに適当に読むのが好きで特にハマっていたのが文豪たちの紹介ページでした。
中原中也って名前かっこいいな」とか、「萩原朔太郎イケメンだな〜」とか、「え、この人とこの人って親交があったんだ」とか。本当にしょうもないことばかりですが、文豪とされる書き手にもそれぞれ人生があったことを感じては不思議な感覚になっていました。書き手側に想いを馳せるのは昔からの癖のようです。



タイトルは「学生時代の〜」となっていますが、こうして振り返ると義務教育期間の話なので "学生感" はあまりないですね。私は小・中学校は本当に楽しかったので学校大好き人間でした(高校は部活以外楽しくなかった)しかしふと思い出すのは友達との思い出よりもひとりの時間ばかりなのが不思議です。
こういう時間や感覚をいつまでも忘れずにいられる人間でありたいです。