気まぐれなんでも日記

役には立たないけど誰かと共有したい好きなことや日々のあれこれ、考えてることを綴ります。

最近読んだ本たちの感想をひたすらゆるく語る【第九弾】

怒涛の勢いで迫ってきた新年度の諸々との闘いで体力が削られ、へとへとになっていましたが、やっと気力が復活してきました。ブログを書きたい欲が溜まっているので今月は最低でもあと一本は書くつもりです。


今回取り上げるのは以下の4冊です↓


▶︎日比野コレコ(2022)『ビューティフルからビューティフル』(河出書房新社)
絶対に自分では手に取らない表紙とタイトル。弟に貸してもらったとき、正直読みきれるか不安だった。見るからに若い人が書いた若い感性の作品に、今の自分がスカすことなく向き合える自信がなかった。でも読み進めていくうちに気づけば日比野コレコさんの虜になっていった。文の繋がりとか展開とかどうでもいい。ぼーっとしながら心臓を掴まれていく感覚が新しかったです。こういう初めての感覚に突然襲われるから読書はやめられない……


▶︎安藤広大(2023)『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)
昨年夏に就職して以来、どうにか無難に仕事はこなせている一方、なんとなく物足りなさを感じていました。常に責任が伴う立場だと身をもって実感しつつも、その責任をどう全うしていけばいいのか、いまいち腹落ちしていませんでした。
そんなとき手に取ったのがこの本です。
自己啓発本ばかり読む社会人には絶対になりたくない、という謎の意地があったので「人の上に立ち続けるための思考法」っていう、いかにもなサブタイトルに敬遠していましたが、間違いなく今の私に足りていないスキルが書いてある気がして、葛藤を感じながらも思い切って購入。とても読みやすくてシンプルな内容ではありながらも学びは多かったです。
「必要不可欠な存在でありたい」「組織に染まりたくない」vs「組織の中で与えられた職務を全うするの案外悪くないかも」「シゴデキになりたい」の中で揺らいでる私にとってちょうどいい塩梅ではあった。毛嫌いしていた自己啓発本ではあるけど、買ってよかったです。
実際に仕事で壁に直面したとき、誰かを責めるのではなく仕組みに目を向けることで、問題解決までの道筋を冷静に考えていくことができました。感情に任せるのではなく第三者の視点で物事を捉えるの、本当に大事だと実感。人のせいにするのは簡単(自分のせいも含めて)だけど、それは本質的な解決を後回しにしてるだけかも、と気づけた。


▶︎益田ミリ(2024)『今日の人生3 いつもの場所で』(ミシマ社)
大好きな今日の人生シリーズ。ミシマ社から新刊発売を知らせるハガキが届いてからずっと「早く、早く読みたい…!!」とそわそわワクワクしていました。平日仕事終わりに本屋さんに駆け込み、無事ゲット。家に帰ってから読もうかと思っていたけど、待ちきれず喫茶店で一気読みしました。
今回も本当によかった……
益田ミリさんの作品からしか得られない穏やかな読了感がとっても好きです。イヤホンから流れる音楽だけが味方の、忙しない毎日から少し離れて温かい気持ちになれます。ミシマ社通信LOVERなので今回も本編+αで楽しめました〜〜


▶︎朝井リョウ(2021)『正欲』(新潮社)
読了後、タイトルが重くのしかかる。言っても意味がないと口を開くのをやめてしまった人々に思いを馳せる。けど、私は思いを馳せることしかできない。
学生時代ずっと好きだったグループのメンバーが最近カミングアウトをしました。私の一番の推しは女性メンバーだったけど、よくメンバー内でカップリングしては、好きなように消費していました。自分が多数決で勝てる側にいることに無自覚なまま、残酷なことをしたんだと気づいたときには遅かった。
いつか見た「多様性を受け入れよう、ってなんだよ、ただそこにあるんだよ」って言葉を思い出す。




今年はたくさん桜を見られた。

私にしては珍しく新しい本ばかりでしたが、どれも本当によかったです。私は普段読むジャンルと作家さんがほぼ固定されているので、こうして自分では手に取らない作品に飛び込んでみる楽しさを改めて実感しました。最近は映画を割と観ているので近々まとめたいな〜〜